保育園でのお誕生日会は、子ども達はもちろん保護者も楽しみにしているイベントです。お誕生日会では、お祝いの気持ちを込めて、保育士手作りのお誕生日カードをプレゼントすることが多いようです。
そこでこの記事では、保育士がお誕生日カードを手作りするときのポイントや、メッセージの例文をご紹介します。子ども達が喜び、保護者が記念に残しておきたくなるようなカードを作りましょう!
保育園で手作りのお誕生日カードをプレゼントしよう!
保育園では、お誕生日の子どもに手作りのお誕生日カードをプレゼントします。ただ厚紙を切ったようなものではなく、ケーキの形に切り取ったり、動物をあしらったりとそのバリエーションはさまざまです。
子ども達が喜ぶデザインを考えましょう。
保育園でのお誕生日会は月に1回
保育園でのお誕生日会は、基本的に月に1回です。全園児、もしくはクラスの園児のなかから、お誕生日月を迎える子どもをまとめてお祝いします。
そのため、子どものお誕生日当日にお祝いできるとは限りません。お誕生日カードはお誕生日会当日に手渡しするため、子どもによっては混乱することもあるでしょう。
お誕生日当日には
「〇〇ちゃんは今日がお誕生日だね!おめでとう!来週の保育園のお誕生日会ではみんなの前に出てお祝いしてもらおうね」
などと声をかけてあげましょう。
お誕生日カードの準備は園児全員分
お誕生日カードは、例外なく園児全員分を準備しましょう。
「1月のお誕生日会は開催したけど2月は忙しくてできなかった」
「先月のお誕生日の子にカードを渡し忘れた」
となると大変です。
漏れなく渡せるよう、園児全員分の準備が欠かせません。
お誕生日カードのアイディアを考え、試作品を作ってから型紙を取っておくと準備時間を時短できますよ。
お誕生日カードに盛り込みたい項目
お誕生日カードには、さまざまな情報を盛り込みましょう。数年後、お誕生日カードを見返したときに良い思い出となります。
とはいえ、カードのスペースにも限りがあるため、どの項目を優先するか保育士同士で事前に検討しておくことをおすすめします。
ここからは、お誕生日カードに盛り込みたい項目をご紹介します。
お誕生日と名前
子どもの名前とお誕生日の日付は必ず記載しましょう。
お誕生日会当日、子ども達の前でカードに書かれた内容を読み上げるという保育園も多いはず。「〇〇くんのお誕生日は〇月〇日でした!」など、スムーズに伝えられるよう、大きく記載しておくと安心です。
お誕生日をお祝いする言葉
お誕生日カードには、お祝いの言葉も欠かせません。「おたんじょうびおめでとう」「〇さい、おめでとう」などと記載しておきましょう。このとき、子どもに分かるように書く
のがポイントです。オシャレではありますが「HAPPYBIRTHDAY」などと書かないよう注意しましょう。 身長や体重
お誕生日月に計測した身長や体重を盛り込むのも、良い記念となります。お誕生日カードを見返したときに「こんなに小さかったんだ」と、成長を感じられるかもしれません。
身体測定の日付によっては、先月の記録でも問題ありませんが、なるべく最新の情報を盛り込めるようにしましょう。
好きな食べ物や将来の夢
子ども達に事前に質問しておき、好きな食べ物や将来の夢を聞いて記載するのもおすすめです。子どもの興味関心は移り変わりが激しいため、今しかない子どもの様子を記録する良い機会となります。
保育士からのメッセージ
お誕生日に欠かせないポイントのひとつとして、保育士からのメッセージが挙げられます。
「いつもおともだちにやさしい〇〇くん」「いつもおおきなこえであいさつしてくれる〇〇ちゃん」など、子どもの姿をよく観察してメッセージに盛り込みます。
手形や足形
スペースに余裕があれば、絵の具で手形や足形を取って盛り込むのも良いでしょう。身長や体重と同じように、成長を感じられる記念となります。
とはいえ、完成したお誕生日カードにそのまま取ろうとすると、失敗したときに大変です。手形足形は別の紙に取って、切り貼りすると安心ですよ。
子どもの写真
お誕生日カードの前面に、子どもの写真を貼るという保育園も多いでしょう。
笑顔いっぱいの写真を貼ると、良い記念となります。その際は、写真撮影や現像に時間がかかるため、早めに取り掛かることをおすすめします。
お誕生日カードを手作りするときのポイント
お誕生日カードを手作りするときは、3つのポイントを意識しましょう。◎お誕生日だけの特別感を演出する
◎分かりやすく読みやすい字を使う
◎子どもによって差が生じないようにする
ここからは、それぞれのポイントを詳しく解説します。 お誕生日だけの特別感を演出する
お誕生日カードは、1年に1度だけの保育士からのプレゼントです。子ども達が受け取ったときに嬉しくなるよう、特別感を演出しましょう。
そのためには、まずはカードのデザインにこだわってみてはいかがでしょうか?
開くとケーキが飛び出すようなポップアップのもの、プレゼントの形をした見開きのタイプなど、工夫をこらした誕生日カードを作成して特別なお祝いにしてあげましょう。
分かりやすく読みやすい字を使う
お誕生日カードを渡す年齢によっては、まだ上手にひらがなを読めません。
しかし、どうせ読めないからといって漢字を使うのはおすすめできません。最初は大人に読み聞かせてもらうものですが、成長するにつれて自分で読めるようになります。
いつでも手に取り、その記録を自分の目で確認できるよう、分かりやすく読みやすい字で書きましょう。
子どもによって差が生じないようにする
子どもによって、お誕生日カードの質が異なるのは問題です。「今月は忙しいから簡単に花をちりばめたお誕生日カードにしよう」など、保育士の忙しさによってデザインを変えていては、子どもだけでなく保護者もその違いに傷つく恐れがあります。
年度初めに、クラス全員分のお誕生日カードを作成しておくと安心です。お誕生日会直前に名前やメッセージを加えるだけにしておけば、毎月の手間も省けます。
【保存版】年齢別!保育士からのメッセージ例文
お誕生日会カードを手作りするときに悩むのが、子どもたちに向けたメッセージです。子ども達の気持ちを盛り上げるようなメッセージを書きたいと思いながらも、良い文章が思いつかない人も多いのではないでしょうか?
保育士からのメッセージは、具体性を意識することが大切です。ここからは、それぞれの年齢に合わせたお誕生日メッセージの例文をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
※それぞれ、メッセージの冒頭文は固定となるため割愛します
(〇〇ちゃん、〇さいのおたんじょうびおめでとう!)
0歳児へのお誕生日メッセージ
<例1>
にゅうえんしてすぐは、なみだでいっぱいだった〇〇ちゃんも、いまではえがおいっぱい!はいはいもじょうずになって、せんせいはびっくりしています。これからもにこにこえがおの〇〇ちゃんでいてね。
<例2>
ほいくえんにもなれて、いつもえがおでとうえんできるようになったね!おうたをきくと、うれしそうにからだをゆらゆらさせる〇〇くんがとてもかわいいです。もうすこしおおきくなったら、いっしょにおうたうたおうね!
<例3>
だっこでのおさんぽがだいすきな〇〇ちゃん。おそとのじかんになると、めをきらきらさせる〇〇ちゃんをみていると、せんせいまでうれしくなるよ。あるけるようになったら、いっしょにてをつないでおさんぽにいこうね。
1歳児へのお誕生日メッセージ
<例1>
すこしずつおはなしができるようになってきたね!「しぇんしぇい!」とよんでくれたとき、とってもうれしかったよ。これからも、たくさんほいくえんでおしゃべりをたのしもうね。
<例2>
ないているおともだちのあたまを、やさしくなでなでしてくれる〇〇くん。そんなおともだちおもいな〇〇くんが、せんせいはだいすきです。いつまでも、やさしくてかっこいい〇〇くんでいてね。
<例3>
〇〇ちゃんは、すべりだいであそぶのがだいすき!おともだちとのじゅんばんこうたいも、じょうずにできるようになったね。これからも、おともだちやせんせいと、えんていでたくさんあそぼうね!
2歳児へのお誕生日メッセージ
<例1>
〇〇くんは、おうたのじかんがだいすきだね。すぐにおうたをおぼえて、おおきなこえでうたう〇〇くん、とってもかっこいい!せんせいは、〇〇くんのおうたでいつもげんきをもらっているよ。これからも、げんきなおうたをきかせてね。
<例2>
えほんのじかんがだいすきな〇〇ちゃん。とくに「〇〇のえほん」がおきにいりだね。せんせいがえほんをよんでいるあいだの、〇〇ちゃんのわくわくしたおかお、とってもすてきです。こんどはなにをよもうかな?たのしみにしていてね。
<例3>
「ほいくえんだいすき!」「せんせいだいすき!」と、いつもげんきにとうえんしてくれてありがとう。せんせいも、〇〇くんがだいすきだよ。これからもげんきいっぱいの〇〇くんでいてね。
3歳児へのお誕生日メッセージ
<例1>
こんちゅうがだいすきな〇〇くん!このまえは、えんていでみつけた「〇〇むし」のことをおしえてくれてありがとう。おともだちもみんなよろこんでいたね。また、すてきなむしがいたらおしえてね。むしはかせの〇〇くんとのおはなし、たのしみにしているね。
<例2>
はしるのがだいすきな〇〇ちゃん。えんていでのおにごっこ、たのしかったね!はしるのがはやくて、とってもびっくりしたよ。せんせいもまけずにはしるから、またおにごっこしようね。
<例3>
〇〇くんは、いつもせんせいやおともだちをたいせつにしてくれるね。こまっているすがたをみたら、すぐに「だいじょうぶ?」「おてつだいする?」と、こえをかけてくれてありがとう。これからもやさしくてすてきな〇〇くんでいてね。
4歳児へのお誕生日メッセージ
<例1>
〇〇ちゃん、いつもせんせいのおてつだいをありがとう!せんせいやおともだちがこまっているとき、すぐにこえをかけてくれるね。そんなやさしい〇〇ちゃんが、とってもだいすきです。これからも、たよりにしているよ!
<例2>
ちいさいおともだちに、やさしくしてくれる〇〇くん。「あぶないよ」「きをつけてね」って、やさしくいえる〇〇くんは、ほんとうにかっこいいよ!これからも、いつもやさしい〇〇くんでいてね。
<例3>
〇〇くんは、さっかーがとってもじょうず!しゅーとがはやくて、とってもかっこいいね。おおきなこえでおともだちをおうえんするすがたも、とてもすてきだよ。またいっしょにさっかーしようね!
5歳児へのお誕生日メッセージ
<例1>
しょうがっこうにかよう、おにいちゃんにあこがれている〇〇くん。「ひらがなおべんきょうする」「えほんたくさんよむ!」と、いつもがんばっているね。〇〇くんも、きっとかっこいいおにいちゃんになれるよ。しょうがっこうのすがたを、たのしみにしているね。
<例2>
りょうりがだいすきな〇〇ちゃん。いつもままのおてつだいをしていて、とてもえらいね。せんせいも、〇〇ちゃんのりょうりをたべてみたいな。これからも、いっぱいおりょうりして、かぞくのひとをよろこばしてあげてね!
<例3>
げんきいっぱい、おおきなこえがかっこいい〇〇くん。おへんじも、おうたも、だれよりもおおきなこえをだしてくれているね。〇〇くんのこえをきくと、せんせいはとってもげんきになるよ。はっぴょうかいのときは、たいこのかけごえもありがとう!これからもげんきいっぱいな〇〇くんでいてね。
保護者からのメッセージをもらう場合
保育園によっては、保護者からもらったメッセージをお誕生日会で読み上げたり、お誕生日会カードに盛り込んだりすることも少なくないでしょう。保護者に依頼する際は、期日に余裕を持っておくことをおすすめします。
また「どんなことを書けばいいか分からない」などの質問も多く寄せられます。見本となるメッセージを準備しておいたり、だいたいのボリュームが分かるように、適した大きさにカットした画用紙を渡したりすると良いでしょう。
まとめ
保育園でのお誕生日会は、子ども達が楽しみにしているイベントのひとつです。お誕生日を迎えた嬉しい気持ちを盛り上げられるよう、ステキなお誕生日カードをプレゼントしてあげたいですよね。
お誕生日カードを手作りする際は、子どもによって差が生じないよう配慮するとともに、特別感のあるデザインで分かりやすい文字で書くと良いでしょう。
メッセージには、その子だけの特別なエピソードを盛り込むなど、具体性を意識することをおすすめします。年に1回だけの保育士からのプレゼント、ステキに手作りしてあげましょう!