虫歯予防デーとは?保育園で取り入れる際のねらい
虫歯予防デーとは、「歯と口の健康週間」を意識する日として、6月4日〜6月10日の一週間の期間が設けられています。
虫歯予防デーの目的は以下の3つです。
①歯と口の健康の正しい知識を広める
②虫歯予防につながる歯磨きなどの習慣化
③虫歯の早期発見と早期治療で歯の寿命を伸ばして国民の健康を保つ
これらを踏まえて、保育園で取り入れる際の虫歯予防デーのねらいは以下を参考にしてみてください。
・口の中について知る
・歯の働きや大切さに気づく
・虫歯について知る
・正しい歯磨きを知る
など、虫歯予防につながる内容をねらいとして設定してみてくださいね。
虫歯予防デーとはどんな日かわかりやすく説明しよう!
先ほど日本歯科医師会による虫歯予防デーの目的を紹介しましたが、子どもに説明する際はわかりやすい言葉に置き換えて説明しましょう。
以下の例文を参考に、子ども達に虫歯予防デーについて説明してみてくださいね。
◯虫歯予防デーの説明
「今日は、6月4日むしの日で虫歯予防デーです。みんなは虫歯予防デーって知ってるかな?」
「虫歯予防デーは、みんなのお口の中がピカピカで元気でいられるようにする日なんだよ。」
◯口の中・歯の働きについて説明
「みんなのお口の中には歯が何本生えているかな?歯にはどんな働きがあるかわかるかな?」
「歯はご飯やおやつを噛んで小さくして、体全体に栄養を届けてくれるんだよ。」
◯虫歯について説明
「どうして虫歯になるのかな?虫歯になったらどうなるかな?虫歯にならないためにはどうしたらいいかな?」
さらにわかりやすく虫歯予防デーを説明するために、次に紹介する保育のアイディアを組み合わせてみてください。
虫歯予防デーにおすすめの保育のアイディア5選
①絵本の読み聞かせ
・3歳未満児向け絵本「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」
作:くぼ まちこ
出版社:アリス館
「しゅっしゅっぽー!」の合図で、口の中を探検するはみがきれっしゃのお話。
歯磨きが苦手な子や、歯磨きに興味を持ってもらうためにおすすめの絵本です。
読み聞かせた後はスムーズに歯磨きをしてくれるという声の多い絵本なので、保護者にも紹介してみてはいかがでしょうか。
・3歳以上時向け絵本「はははのはなし」
作・絵:加古 里子
出版社:福音館書店
歯の働きや虫歯になるとどうなるのか…ということを順序よくわかりやすく解説してくれている一冊。
歯がないとどうなるのか…
どうして虫歯になるのか…
歯を丈夫にするには…
という、虫歯予防デーにぴったりの内容が盛り込まれています。
虫歯予防だけでなく、食育・健康にもつながるお話になっているので、子ども達に問いかけたりしながら読んでみてください。
②パネルシアター
・「はみがきのうた」
おやつが大好きな動物達ですが、歯磨きをしなかったので虫歯になってしまいます。そこで大小さまざまな歯ブラシが登場して虫歯を治していくお話です。
・「虫歯予防」
甘い物を食べすぎた後に、歯を磨かなかったひろしくん。お口の中にはバイ菌がいっぱい!虫歯の原因や、虫歯になるとどうなるのか…ということをわかりやすく説明しています。
③製作
カバのおもちゃで歯磨きの練習ができる製作をご紹介します!
〈用意するもの〉
・ティッシュ箱 2箱
・色画用紙
・透明のテープ
・ホワイトボードマーカーまたは水性ペン
・のり
・はさみ
・歯ブラシ
〈作り方〉
1)ティッシュ箱の底面にピンク色(口の中の色)の画用紙を貼り付け、その他の面に水色(カバの色)の画用紙を貼り付ける。
※2個作ってください。
2)顔部分には耳・目・鼻などを作って貼り付ける。
3)口の中には歯の形に切った画用紙を貼り付ける。
4)口の中の面を上にしてティッシュ箱を縦に並べる。透明のテープ(ブッカーなどがおすすめ)を2つの箱を繋げるように口の部分全体に貼り付ける。
※カバの口がぱかっと開くようにしてください。
5)歯の部分にホワイトボードマーカーなどで虫歯を描く。
6)歯ブラシで虫歯部分をこすって消す。
カバだけではなく子ども達の好きな動物で自由に作ってみても楽しいかと思います。
④クイズ
クイズ形式にすると、子ども達も考えて参加することができるので記憶に残りやすくなります。
「甘いものばかり飲んだり食べたりすると虫歯になりやすい。◯か×どちらでしょうか?」
「甘いものでなければ食べても飲んでも歯磨きをしなくても虫歯にならない。◯か×どちらでしょうか?」
また、子どもにクイズを出してもらうことで、お互い考えるきっかけになるので試してみてください。
⑤大きな模型などを使った正しい歯磨き方法の指導
今回ご紹介したパネルシアターや製作では、歯磨きの大切さや必要性を伝えることはできますが、正しい歯磨きの方法を伝えることは難しいので、実際に模型を使って正しい歯磨きの仕方を教えることをおすすめします。
まとめ
虫歯予防デーを保育園で取り入れる際のポイントを紹介しました。
虫歯予防は保育園だけでは難しいので、家庭でも歯磨きの習慣化や見直しをしてもらうことが大切です。虫歯予防デーのイベントの様子を掲示板やおたよりなどでお知らせし、保育園の取り組みを伝えてみてください。