美容外科クリニックへの転職を考え始めた看護師のあなた。
「夜勤がしんどい」
「精神的負担が大きい」
といった理由から、現在の働き方を見直したいと考えているのではないかと思います。
ワークライフバランスの面で魅力的な美容外科。日勤のみで高収入という話もよく耳にしますが、その反面「ノルマがきついんじゃ・・・」という不安もありませんか?
そこで今回は気になる美容外科クリニックの仕事内容とノルマについて徹底的に解剖!
メリット・デメリットについても調べました。
ぜひ転職する際の参考にしてください。
美容外科クリニックの仕事内容とは
一般病棟と比べてまだまだ馴染みの少ない美容外科の看護師の仕事。普段の業務は、一体どんな仕事をしているのでしょうか?◆美容クリニックの種類や違い
一般的に美容医療には美容外科、美容皮膚科があり、診療内容もそれぞれで異なっています。・美容外科美容目的の形成外科で、メスを用いた手術を行う医療。二重まぶたなどの整形手術やリフトアップなど。・美容皮膚科メスでの手術より、主にレーザーや投薬による治療。美肌、アンチエイジング、脱毛の施術など。◆美容外科の主な仕事内容
美容外科の看護師の仕事は、一般病院の看護師とは異なる部分が多数あります。主な業務は以下の3つの業務です。①医療行為・・・美容外科看護師の主な業務。手術の介助や医療機器の操作。②カウンセリング・・・お客様のご要望をヒアリング。受付スタッフに任せているクリニックもある。③運営業務・・・受付や院内の清掃、事務作業など。・医療行為医療行為は、大きな役割として手術の介助があります。美容外科に外科手術は欠かせません。整形手術や脂肪吸引、豊胸手術といったさまざまな手術の介助が美容外科看護師の主な業務です。手術室で執刀医のサポートだけでなく、医療器具の滅菌やセッティング、薬剤の用意といった手術準備、手術後の経過観察と患者様のアフターケアを看護師が担当します。そして美容外科の診療科目はさまざまで、外科手術を行わない医療機器を使った施術もあります。医療機器の操作は、多くの美容外科において看護師の担当業務とされています。例えばレーザー脱毛施術は看護師が脱毛器を操作しますし、ヒアルロン酸やプラセンタ注射、美容点滴の施術なども看護師の仕事です。・カウンセリングそして次にお客様のカウンセリング。看護師の担当業務を医療行為のみとしているクリニックもあれば、カウンセリングも看護師の仕事と定めているクリニックもあります。カウンセリングでは、いかにお客様の悩みや不安と向き合ってコミュニケーションをとっていくかが重要です。特に最近はインターネットやSNSですぐに情報が手に入るため、整形手術を希望するお客様が看護師以上に専門用語や美容医療の知識を持っているなんてことも少なくありません。事前にあらゆる情報を調べてこられるお客様の悩みや不安に答えるためにも、美容医療に関する知識とカウンセリング力は美容外科看護師の必須スキルです。・運営業務これらの業務に加えて、清掃や電話受付、お客様のご案内といった運営まで看護師が担当する美容外科もまれにありますが、看護師とは別に受付カウンセラーを採用しているところが多いでしょう。◆美容外科の看護師に資格やスキルは必要?求められる人材は?
美容外科の看護師になるには、看護師資格があれば他に必要な資格はありません。注射や点滴などの基本的な業務はもちろん、手術の介助経験があれば即戦力になるでしょう。また直接お客様と接する機会が多いため、接客マナーやコミュニケーション力も重要です。詳しくはこちらの記事もご覧ください。☆あると有利?美容外科看護師が持っておくべき資格・スキル 美容外科クリニックにはノルマがあるって本当!?
「美容外科ってノルマがあるんじゃないの!?」これは美容外科に転職するうえで、最も気になることではないでしょうか。結論から言うと、個人の販売ノルマを課している美容外科クリニックはそれほど多くありません。
クリニックによって、「個人ノルマあり」「店舗全体の売上目標あり」「ノルマなし」という3パターンに分かれます。大手クリニックはほぼ、「店舗全体の売上目標あり」もしくは「ノルマなし」です。◆店舗全体の売上目標があるクリニック
施術したお客様に別メニューを提案してリピーターを獲得することや、コスメをおすすめして販売するなど、店舗の売上げに貢献する必要があります。個人ノルマがなくても店舗の売上が良くない月には、責任者からのプレッシャーを感じることも。売上目標を特に言われていないとしても、インセンティブのあるクリニックであれば同様のことがいえます。◆ノルマなしのクリニック
看護師にノルマがないクリニックでは、カウンセラーにリピーターの獲得やコスメ販売の一定のノルマがあります。そのため、看護師の基本給は病院よりも高くなりますが、月々のインセンティブはつきません。いずれにしても美容外科クリニックは自由診療が基本。一般の病院と違い診療報酬がもらえるわけではなく、企業のように利益を上げなくてはなりません。ノルマや販売目標は、自分たちが精いっぱい頑張るための指標ととらえましょう。スタッフ全員で目標に向かって頑張り、それを達成した結果インセンティブがもらえる。これは病院では経験できないことです。毎月の売上額や数字というのは、お客様に喜んでもらった結果でもあります。「お客様に商品を売る」というよりも、「お客様に本当にいいと思うものをおすすめして喜んでもらう」という意識が大切です。 詳しくはこちらの記事もご覧ください。☆夜勤なし年収400万円超!美容クリニック看護師の給料はなぜ高い? プライベート充実!!美容外科クリニックで働く5つのメリット
美容外科で働く看護師には、一般の病院と違った良い点がたくさんあります。
①生活リズムを整えられる
一般病棟とは違って、夜勤が発生しないのは大きなメリットです。
基本的には予約制なので急患対応はほぼありません。
残業も少なく生活リズムを整えやすくなるでしょう。
仕事後のショッピングや習い事など、プライベートを充実させたい方におすすめです。
ただし土日やゴールデンウィーク期間などの繁忙期は、休めないこともあるかもしれません。
②精神的な負担が軽くなる
自分が行った処置や対応が患者の命にかかわるというのは、看護師にとって相当なプレッシャーです。
しかし、美容外科は「美しくなりたい」という希望を持ったお客様が来るところ。
重篤な患者のケアや治療がありません。
命を預かるという精神的な重圧は軽くなるのではないでしょうか。
③収入安定+インセンティブも
「美容外科はお給料がいい」と聞いたことはありませんか?
それは自由診療で利益率が高いため。
一般の病院の平均よりも、月給が高めのクリニックも多いのです。
さらに目標を達成できたらインセンティブが発生することも。
業績によっては毎月のお給料が大幅にアップ!やる気にも繋がります。
おまけに営業力も身につきます!たとえ看護師を辞めても、その営業力を生かした異業種の転職ができますよ。
④ブランク後も復帰しやすい!?
美容外科の看護師採用は高度な技術や経験を重視されるわけではありません。
少しのブランクであれば復帰もしやすいでしょう。
ただし美容クリニックは20~30代の看護師が多く、年齢のハードルはあるかもしれません。
美容へのアンテナを張り、常に美しさを保つ意識の高さが重要です。
⑤社割が受けられる
多くの美容外科では従業員特典として、最新機器を無料で試せたり、施術を格安で受けることができます。
高価なメディカルコスメも割引で購入できるなんて、とっても魅力的じゃありませんか?
転職に不利!?美容外科クリニックで働く場合のデメリットは?
それでは反対に、デメリットにはどのようなことが挙げられるでしょうか?
①スキルアップが難しい
仕事内容が病気や怪我の治療ではないため、看護学校で学んだ知識をなかなか活かせません。
使わない技能は忘れていってしまうので少しもったいない気もしますね。
「最新医療を学びたい」と考えている看護師の方は、美容外科への転職は不向きかもしれません。
②他の科への転職に不利?
病院の看護師の採用基準には「美容外科の勤務経験は臨床経験に含まない」という条件が設けられている場合もあります。
施術内容やシステムが一般の病院とは大きく異なるため、即戦力となりにくいと判断されがちです。
逆に看護師ではなく美容業界や接客サービスを重視する職種などは、経験を活かした転職に繋げられるのではないでしょうか。
③クレーム対応が大変!?
美容外科にはコンプレックスを抱えた方が多く来られます。
そのため非常にデリケートな接客やサービスが必要とされます。
カウンセリングや施術後のケアが重要で、その対応によっては大きなクレームに発展してしまうこともあります。
お客様の気持ちに寄り添い、信頼関係を築いていくことが大切ですね。
美容外科は、美容の幅広い知識と接客サービスが必要とされるやりがいのある仕事
美容外科の仕事内容について、良い点と悪い点も踏まえて紹介しました。一般の病院とは大きく業務内容が異なりますが、その分、別のやりがいがある美容外科。美容医療の知識や高い接遇スキルが身につくのはもちろん、これまで以上にひとりひとりの方に寄り添った接客をすることが可能です。転職先を選ぶときに重要なことは、自分が望む働き方ができるかどうか。勤務形態や給料などの雇用条件をよく確認した上で、不安な点は面接の際に必ず確認しましょう。とはいえ、実際に働いてみないことにはわからない部分もありますよね。全ての希望をかなえることは難しいかもしれません。働く上で自分が最も重視している点は何かを考えて転職先を選んでくださいね。☆ 美容クリニックの看護師求人特集はこちらからもしも美容外科選びに迷ったときは、看護師専門の転職アドバイザーまでお気軽にご相談ください。美容クリニックに詳しい看護師ワーカーのアドバイザーがあなたの転職をサポートします!☆転職アドバイザーに相談する 関連記事