「仕事と生活のバランスが難しい。」 「自分らしい働き方ってなんだろう?」 医療の専門職として、様々な場所で活躍できる看護の仕事。 目の前にいる人のために一生懸命働いている中で、ふとこんな風に考えたことは無いでしょうか? 専門職としてのキャリアと、自分らしさ。 両方叶えられるとしたら・・・? 医療ワーカーを運営するトライトグループでは、令和3年5月28日にこれからの看護師としてのキャリアの考え方「ナースライフバランス」と訪問看護の魅力をテーマに、オンラインセミナーを開催することになりました。 ※イベントは終了しました。今回のセミナーには、訪問看護師であり経営者、そして多くの看護師のキャリアを支えている西山妙子さんをお迎えします。 西山さんが行うオンラインサロン「ナースライフバランス研究室(ナースlab) 」は、なんと会員900名! 西山さんご自身の経験と知見を活かしながら、たくさんの看護師が自分らしく活き活きと働けるように、日々多くの看護師のみなさんを応援しています。 新しい看護師のライフスタイルの提案を行うオンラインサロン「ナースライフバランス研究室(ナースlab) 」 看護師としての「キャリア」って・・・?
看護師は国家資格としていつでもどこでも働くことが出来る職業である一方、女性比率が高く、出産や育児などの自身のライフイベントと看護師としてのキャリアの2つをどのように並行していくのかについて悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
看護師として活躍できる場所は病院や診療所だけではなく、今では様々な場所で看護の仕事が役立てられています。
自分の働き方について考えるうえで、まずは看護師としてどのような働き方があるのかどんな看護師になりたいのかの理想像や目標を知っておくことが必要ですよね。
今回のセミナーについて
今回のセミナーでは、看護師のキャリアの現状と課題とともに西山さんの看護師としてのご経歴やご自身の働き方をロールモデルとして紹介していただくほか、西山さんのオンラインサロンでご紹介している様々な看護師の働き方を交えながら、看護師としてのこれからのキャリアの考え方「ナースライフバランス」についてお話ししていただきます。 また、地域包括ケアの時代と言われる今、訪問看護の需要も年々高まっています。日本看護協会が2021年2月に出したデータ(1*)によると、看護師の有効求人倍率は全体で2.34倍となる中、訪問看護ステーションにおける有効求人倍率は3.10倍となっており、この数字は施設種別でも最も高い数字となっています。1* 2019年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析(公益社団法人 日本看護協会、2021年2月17日)訪問看護に興味があっても、裁量や責任が大きいことから一歩踏み出せない看護職の方は多いのではないでしょうか?セミナーの後半では、利用者の暮らしを支え、その人らしい生き方に寄り添う訪問看護の魅力と、訪問看護が看護師自身の成長にどう通じていくのかについてもお話ししていただきます。 イベントレポート
看護師として、女性として。西山さんのキャリアとは?
今回のセミナーでは、西山さんの看護師としてのキャリア沿革とともに、
訪問看護の重要性やこれからの看護師の働き方について、お話していただきました。
看護師資格を取得後、横浜赤十字病院で働き始めた西山さん。
最初は辛かったものの、3年が経つ頃には「自分のやりたい看護」について考え始めます。
違う病院への転職や、時には看護とは異なる仕事をしながらライフステージに合わせてキャリアを変えていく中、 出産・育児に伴い、数年の潜在看護師期間もありました。
そして看護師13年目の時に見つけたのが「訪問看護師養成講座」。
そこから西山さんの訪問看護師としてのキャリアがスタートします。
その後、総合病院の看護部長にも挑戦。
退職時支援の導入整備にも、訪問看護の経験は大いに役立ちました。
オンラインサロンとの出会いは2017年。
看護師同士が繋がり情報交換をすることが出来るコミュニティの重要性を感じ、オンラインサロン・コミュニティの運営を始めました。
現在もコミュニティを通じて、様々なキャリアを持った多くの看護師を応援しています。
訪問看護はイケてるキャリア!
「訪問看護はこれからのイケてる看護師キャリア!」 西山さんは冒頭からそのように話していました。 そう語るのには3つの理由があります。 1 市場価値No1
2 キャリアを最大限に活かせる
3 これからの時代の生き方に最適
現在、訪問看護師の数は約5万人と言われており、働いている看護師全体の人数が120万人であるのに対して約4%。 そんな中、2025年には現在の訪問看護師数の倍以上の約12万人の訪問看護師が必要だと言われており、 求人倍率も高く、訪問看護師は市場価値が高い仕事です。 また、訪問看護の仕事はその人の生活を支えること。 西山さんは訪問看護をするうえで、自身が培ってきた看護師としての経験や知識だけではなく 「買い物はどうしているんだろう?」「洗濯や掃除は?」などの主婦としての目線も大いに役に立ったそうです。 訪問看護では、在宅療養を継続するために 症状のアセスメントや医師との連携、家族指導、モニタリングなど、 高度な看護と視点が必要になり、看護・医療・介護の連携が重要になってきます。 訪問看護は、自分のすべての経験が活かせるだけではなく、 看護師としてのスキルアップ、自身の成長にも大きく繋がっていく仕事ですね。 そして、看護師のこれからの働き方について。 日本看護協会では看護職の働き方改革が推進されており、 看護師の副業や短時間勤務の受け入れなど様々な働き方が提案されています。 訪問看護の仕事は、非常勤でも常勤でも、患者さんとの1時間は変わりません。 週に2日、1日に数時間といった働き方でもしっかりと経験を積んでいくことが出来るため、 自身の生活や家庭を大切にしながらも看護師として自信をもって働いていくことが可能です。 やりたいこと×看護師!
看護師でも働く時間や場所を選べるようになっている今だからこそ、 自分の好きなことや得意なことを持ち、自分らしい生き方を含めた働き方を考えることが出来ます。
そして、自分自身の人生を豊かにすることで、看護の仕事にもその経験が活かされていきます。
看護師としての経歴だけではなく、自分の生き方や経験全てが「キャリア」だと定義づける西山さん。
自分の人生の中に、「看護師としての自分」がある。
そして、その両方を叶える働き方が、これからのナースライフバランス。
本セミナーは、そんな西山さんの想いが伝わる90分でした。
参加された方からのご感想
看護師をやりながら、他のやりたい事にも挑戦できる。自分らしく生きる人生のプロセスがキャリアであり、自分で評価するものなんですね!
職場だけではこのような話は聞く機会はないので、今後のキャリアを考える参考になりました。ありがとうございました。
看護師が楽しく働けることで、確実に患者もしあわせになる看護のありかただなあと感じました。
多くのご意見ご感想をいただき、ありがとうございました。
次回開催について
今回のセミナーは、事前にお申込みいただいた方にURLを共有しWEB上で開催しました。 今月6月25日(金)19時30分には、NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえの渋谷雅人氏をお迎えして、「こども食堂」をテーマにしたオンラインセミナーを開催いたします。 子どもと地域をつなぐ支援の拠点であり、こどもの笑顔を支えているこども食堂。 こども食堂の今、そしてこども食堂での様々なストーリーを通じて、自分に出来る社会活動や、こどもの未来をともに考えていく企画となっております。 セミナーの情報に関しては、順次公開していきます。 ご興味のある方は、是非以下のURLよりトライトのPeatixページのフォローをお願いいたします。 参加方法: https://peatix.com/group/7517476/